先手とは、相手が近くに受けなければ盤面最大の手になる手のことです。部分的には相手してくれそうな形という意味ですが、全体的に見た時には相手は別のところが大きいと思ったらその部分は取られる覚悟で手抜くことがあります。
価値をどれくらいで考えるかはまさに棋力です。こちらが先手と思った手でも、相手は先手だと思わなかった(受けなくても盤面最大ではない)時は受けてくれないこともあります。まさにそれぞれの主張の勝負です。
黒D8は手がありますが、増減が小さいため白に手抜かれる可能性があります。 一方、黒B1は増減が大きいので先にこちらを打ちたいところです。 部分的には先手に見えても、増減の大きさで優先順位が変わるのです。
手抜きとは「手を抜いても、相手から連打されても盤面最大にならない」ことです。死活だけでなく、将来的に相手の連打が盤面最大になってしまう場合も手抜きすると辛くなることがあります。
打たれたから守るのではなく、手抜きができないかを考えましょう。ただし、手抜いても大丈夫かどうかは棋力次第なので、わからなかったから守るというのはありですが、「考えずに守る」というのはしないほうが良いです。守る必要があったか検討できるとさらに良いです。
強いのはなるべく手抜きができること。手抜けるなら手抜いて他の大きいところに打つのがベストです。手抜きがちゃんとできると先手の手を打てるようになるので主導権が握れるようになります。手抜きができないとずっと後手になる可能性があります。
可能な限り一石二鳥以上の手を打ちましょう。相手にプレッシャーをかけながら陣地を増やす手や、「ここを守ればあそこも守れる」といった一手で複数の目的を達成する手が理想です。
陣地が少し増えるが「後手(主導権を相手に渡す)」になってしまう手よりも、陣地の増加は少なくても「先手を維持できる」手を選ぶ方が、他の良い場所に打てるため圧倒的にお得になることが多いです。
将来的になるべく主導権をキープし続けるような手を打ちましょう。その瞬間先手かもしれませんが、ダメヅマリやコウザイに残すなど将来的に主導権を減らす手には気をつけましょう。